皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層からなっており色々な機能を果たしています。ここではスキントラブルに関係する内容を紹介します。
大切な役割
👆 皮膚の乾燥を防いで保湿
💛 皮膚の外側をおおっている皮脂膜は、体からの水分の蒸発を抑えて、皮膚の乾燥を防ぎます。また、角質層は水分を保持して保湿します。
👆 微生物の侵入や繁殖を抑制
💛 皮脂膜によって、皮膚表面はpH4~6の弱酸性に保たれていて、細菌などの侵入を防いで、抗菌作用を発揮します。
皮脂膜ってなに?
・ 皮脂膜は、毛穴から出る汗や脂がまじりあってできるうるおいの膜です。この膜が外からの刺激をバリアしています。
・ 皮脂膜がなくなると、角質層で保持している水分が蒸発して皮膚は乾燥してしまいます。これではバリアできず、ひび割れた皮膚のすき間から細菌などの刺激物質が侵入しやすくなります。
・ おむつを使用しているおしりのスキントラブルや乾燥によるスキントラブルの対策は、上記タブよりご覧いただけます。
おしりのスキントラブル
おむつの中の皮膚、泣いていませんか?
おむつを使用していると尿や便、汗がおしりに触れている時間が長く続いてしまいます。そうなると、蒸れて皮膚がふやけてしまいます。ふやけている皮膚は刺激を受けやすく、傷ついたり赤くなったり、細菌が繁殖しやすくなり、様々なトラブルのもとになります。
おむつをはじめたら、おしりのスキンケアいかがでしょうか。
おしりのスキントラブルを防ぐケア ①
👆 洗う時は強くこすらない
おむつの中の皮膚はデリケートで刺激に敏感です。
強くこすることで赤くなったり細かな傷ができて、そこから炎症や感染を起こしてしまいます。
💗 ケア方法
洗浄剤をしっかりと泡立てて、泡で優しくなでるように洗います。
泡立てなくても使用できる洗浄剤もあります。
おしりのスキントラブルを防ぐケア ②
👆 石鹸やボディソープなどの洗浄剤で洗いすぎない
石鹸などで何度も洗ってしまうと、洗浄成分で皮脂膜が落ちてしまいます。皮脂膜がなくなると皮膚は乾燥し、刺激に敏感となり傷つきやすくなります。
💗 ケア方法
保護クリームを使用している場合は、ぬるめのお湯で流すだけでも汗や尿の汚れを落とすことができます。洗浄剤を使用するのは目に見える汚れがあるときに使用するなど、洗いすぎないようにしましょう。
おしりのスキントラブルを防ぐケア ③
👆 下痢便を長時間皮膚につけたままにしない
下痢便は消化酵素がたくさん含まれているので、皮膚に触れている時間が長いと、赤くなって皮膚がただれてしまいます。便の中にいる腸内細菌が、そのただれた皮膚に接触すると感染が起こりやすくなってしまいます。
💗 ケア方法
おしりを洗った後に、保護クリームやはっ水クリームを使用して、下痢便の刺激が直接皮膚に触れないようにしましょう。
季節を問わず、乾燥から皮膚を守りませんか?
アルコール消毒や頻回な手洗い、お家時間が増えて水に触れる機会が増えたなど様々な要因で皮膚が乾燥していませんか? さらに、年齢を重ねることで皮脂や汗の出る量が減ってしまい、皮膚の潤いがなくなります。ハリや潤いを失い乾燥した皮膚は傷つきやすくデリケート。
皮膚への優しさとして、保湿ケアはいかがでしょうか。
乾燥によるスキントラブルを防ぐケア
👆 掻きすぎない
皮脂や汗の出る量が少なくなったり、角質の水分量が減ることで皮膚が乾燥し浅いひびわれを起こします。
皮膚が弱っていると外界の温度や湿度の変化に敏感となり、刺激となって痒みを感じます。掻くことで湿疹や掻き傷ができて、細菌が侵入し感染のもとになることも…。
💗 ケア方法
保湿をして乾燥を防ぎましょう。痒みがあってつらい場合や湿疹ができている場合には、皮膚科など専門医の受診をお勧めします。
👆 熱いお湯をさける
皮膚の表面をおおっている皮脂は熱さに弱いのです。手洗いやお風呂で熱いお湯を使うと皮脂が取れすぎてしまい、皮膚が乾燥しやすくなってしまいます。
💗 ケア方法
熱すぎない温度、約36~39℃ にしましょう。タオルで拭く場合にも熱くしすぎないように気をつけましょう。
👆 洗いすぎない、擦りすぎない
頻繁に洗浄剤を使って洗うことや、アルカリ性の洗浄剤を使うこと、入浴やシャワーの時にナイロン性のタオルでゴシゴシ強くこすらないように気をつけましょう。皮脂が落ちて皮膚が乾燥します。
💗 ケア方法
弱酸性の洗浄剤を選びましょう。体を洗う時は柔らかい布やタオルを使って、洗浄剤をしっかり泡立てて強くこすらないように洗いましょう。
泡で出るタイプや泡立てなくても使用できる洗浄剤を選ぶこともお勧めです。
乾燥対策の保湿ケア
手洗いや入浴、シャワーなどで皮脂が減ってしまった後には、皮脂のかわりになるように保湿剤を塗って皮膚の乾燥を予防しましょう。
💚 全身の広い範囲に塗りやすいミルキーローション:セキューラ ML
💜 手や足など保湿とはっ水効果のある保湿クリーム:セキューラ DC
皮膚をダメージから保護
テープの貼り剥がしやストーマ用装具の交換など、粘着製品を繰り返し使うことでかぶれてしまう皮膚トラブルもあります。粘着製品によるダメージから皮膚を守るケアとして、被膜(ひまく)を作って皮膚を保護してみませんか
被膜剤:セキューラ ノンアルコール 被膜(販売名:ノンアルコール スキンプレップ)
👆 被膜を作って皮膚を保護
テープや絆創膏、ストーマ用装具など粘着のあるものを皮膚からはがす時にうける刺激から守る。さらに、被膜剤をぬったうえからテープなどを貼っても粘着力が落ちない!
👆 刺激が少ない
アルコールフリー。傷んだ皮膚に塗っても刺激が少ない。
👆 使い勝手が便利
塗ってからの乾燥が早い。3種類のタイプがあって、用途に応じて使い分けできる。狭いところでも塗りやすい。
被膜剤ってなに?
皮膜剤は、皮膚の表面に薄い膜をつくって皮膚を保護する液体です。
被膜剤を塗ると、はっ水する無色透明の膜が皮膚の上につくられます。
この皮膜は水分や外からの刺激物を通さないため、皮膚を刺激から守ります。
はっ水性ですが酸素や水蒸気は通すので、皮膚呼吸の妨げや汗が出なくなるなどの悪影響はありません。
便や尿などの排泄物が付いてしまって起こる皮膚トラブルやテープなどを剥がすときの刺激で起こる皮膚トラブルからお肌を守ります。
また、傷からしみ出る滲出液が多くて皮膚がふやけてしまう場合にも傷の周りのお肌を守るために使用されています。
使用上の注意:禁忌・禁止について
火気を避け、風通しの良い場所で使用してください。
開いている傷や深い刺し傷には使用しないでください。
生後1か月未満の新生児には使用しないでください。
※ その他、ご使用にあたっては添付文書をよく読み、使用方法・使用上の注意を守って正しくお使いください。
セキューラシリーズ製品紹介
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